2011年1月5日水曜日

修身書巻一 二十一

今日は一年生用の修身書から一項目をご紹介します。
修身書では、六年生用の巻六までに、日本はどんな国で、日本人の生き方がどんなものかを例を上げながら教えているものが少なくありません。

原文

オカアサン ガ ビアウキ デ ネテ ヰル ノデ、キンジヨ ノ 人ガ キテ、コノ 子 ノ ガクカウ へ モツテ イク ベンタウ ヲ コシラヘテ ワタシテ ヰマス



現代語

おかあさんが病気で寝ているので、近所の人がきて、この子の学校へ持っていく弁当をこしらえて渡しています。

今でも町内会の活動が活発だったり、隣近所の付き合いがあるところでは、助け合いながら子供を育てるといったことが行われていますが、お隣さんとは話をしたこともないという暮らしをしている人もあります。
産業構造も変わり、生活様式も変わってきた現代で、この修身書に書かれているような暮らし方をするのが難しい場合もあるでしょう。
ここに書かれていることは、人と人が協力をして暮らしていく、子供を育てていくということの大切さを教えているのですね。
教えなくてもできる人はいるかもしれませんが、小さな頃から範を示すということは意義のあることじゃないかと思います。


尋常小学修身書―復刻版合本 巻1より巻6まで (1974年) (浪漫文庫) 文部省 http://t.co/mgACXnF

2 件のコメント:

hudoumyouou さんのコメント...

修身と道徳の違いはどこにあるのかと言えば、道徳教育のことはかれこれ40年以上も前のことですので、ハッキリと思いだせませんが、教育に関する勅語が大元にあるのと、教育基本法が大元にあるもののその差にあると思います。
先祖を崇める祭祀の心が現代には、宗教の押しつけと言う理由なのか判りませんが、欠落してるような気がします。

自宅で早速購入し、親子で読み合うようにします。

Love Nippon さんのコメント...

不動明王さん

なるほど、そういう違いがあるんですか。
親が違えば子も違う可能性ごありますね。
日本人なら修身をベースにしないといけませんね。