ここ数日、こんこんと咳が止まらず、咳が刺激になって喉が荒れる・・・という状態になり
そういえば大根飴なんていうのがあるなぁということを思い出し、大根は風邪や喉に良いのだろうと思い、大根おろしを精出して食べています。
のどの炎症に良いといわれる大根おろし汁には、ビタミンC、鉄、マグネシウムが
含まれていてのどの炎症を鎮める働きがあるのだそうです。また、でんぷん質を消化する酵素ジアスターゼ、たんぱく質分解酵素プロテアーゼ、脂肪分解酵素リパーゼが含まれ、消化を助ける働きがあります。確かに大根のおつゆが喉を通ると喉の粘膜をスッと覆うような感じで喉のいがらっぽさが治まります。
そんなわけでお粥やお鍋にたっぷり入れて食べて、余った分は次の食事で頂いて、と食事のたびに大根おろし。そして大根を使って普段は作らないものを作ってみようと、簡単に漬けられるゆず大根を作ってみました。
確かに簡単でおいしい!
・大根 1/2本
・ゆず 1個(皮と絞り汁)
・昆布 少し
・鷹の爪 1本
・塩 大1弱
・酢 大2
・砂糖 大3
・はちみつ 大1
精白糖よりも黒砂糖、三温糖、はちみつを使うと甘味に奥行きが出ます。
今年もこんな感じで食にまつわるちょっとしたことを書いていきたいと思います。
美味しそう!これなら出来そう、おもしろそう、ちょっとやってみようかな・・・
読んで下さる方がそんなふうに興味を持って下さり、普段の生活に役立つことを願いつつ、
私も勉強したり調べたりしながら実践してみたいと思います。
そしてまた、こういった実践は、いろんな理由をつけては食事を作るのを面倒くさがる自分への挑戦でもあります。
食事が大切なのだということは分かっているつもりなのですが、ついつい堕落の方へ流れてしまうことがあります。
そんなときに時々読み返す文章がありますのでご紹介します。
戒め的な、読めばギクリとして背筋を伸ばすようなというよりは、キュンとなってポロっとなるような、
まごころを思い出させてくれるような内容です。
人はなぜ、食べなければならないのでしょう。
それは、厳とした、命の仕組みだからです。
なぜ、旬に即して食べねばならないのでしょう。
それは、この風土は、私どもにとり、代を重ねた親の家のようなもの。
旬の食べ物は、その、いとし子だからです。
季節の移行と、私どもの生理代謝は完全に足並みがそろっており、造
化の妙というより申しようがありません。これは、全世界共通です。
このことは、わかりすぎるほど、わかっておいでと思います。
にもかかわらず、日本の食のまわりの様相は至って複雑です。人々の台
所姿も、昔日の和気あいあいとはほど遠く、いかに手をかけず、一応の
栄養といわれるものを摂るかに、追われるのを見聞きします。
食べることは、人間の知性、感性をも左右し、さらに、人をして、そ
の人こその人生を全うせしめる原動力、魂とでもいうより致し方のない、
実存の核に深くかかわると、考えられてなりません。
家庭の台所仕事は、積んだりくずしたりの繰り返しで、どれほど愛に
つられても、自己を見失うような不安ともどかしさに、かられるもので
あります。私も四十歳半ばまで、これを乗り越えるのは容易なことでは
ありませんでした。
しかし、生命の仕組みの前には、これを受容するよりほか道のないこ
とを悟り、今日に至りました。
人生そのものでございます。
(中略)
心のこめ方を知る食卓は、必ず命を守ると信じております。
「辰巳芳子の旬を味わう-いのちを養う家庭料理-」
あとがき より
5 件のコメント:
私ごとながら、大腸カメラをやりましたので、最近食に関心を持っています。
昨夜は、サンマと大根おろし+納豆(夜も食べます)+味噌汁
簡単ですが、シンプルが好きです。
油ものを控えるようになりました。
今日の献立参考になります。
感謝です。
不動明王様
こんにちは。コメントありがとうございます^^
サンマと大根おろし、最高ですね。
今度はゆず味噌でふろふき大根をこしらえようと思っています。
ありがとうございます、お役に立ちましたら幸いです。
美味しそうです!!
まだまだ寒いですもんね。
大根食べて風邪予防頑張りまーす(^-^)/
子供の頃は納豆、シラス、大根おろし、海苔なんかが、ご飯のおかずだった日が多かったです。
おばあちゃんが出してくれるのは、そんなものばかり。
ほとんど調理がいらない、一見手抜きみたいな料理でしたが、体には良かったのかもしれないです。
wakaki様
コメントありがとうございます^^
はちみつだけで漬けて甘くして食べても、
お塩をきかせてお漬物として食べても美味しいです。
さらに2本、大根を貰ってしまい、大根三昧の日々です。。
Love Nippon様
ありがとうございます。
じっくりコトコト加熱すると消化に良いかというと、何でもかんでも火を通し過ぎる食事ばかりでは栄養・消化の観点からも、あまり好ましくないと考えています。
むしろ現代の食事は、生で食べる機会が少ないのではないかと思います。
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