2011年4月27日水曜日

別人なのか?

古い話なので内容を正確に覚えていませんが、ウルトラセブンの中に強い印象として残っている話があります。

ある日突然街の人が宇宙人に入れ替わっている。
外見はそれまでの住民のままなので、一見何も変わっていないようで、どことなくおかしい。
こんな事があったら怖いなと思ってたからか、子供の頃には何度も夢をみました。
学校から帰ると家にはいつものおばあちゃんがいて、夕方になるといつものお父さんが帰ってくる。でも、なんとなくおばあちゃんやお父さんとは違う。魂の脱け殻と話をしているような気がする。
そんな夢でした。

このブログを始めたのも、『日本の暦』を作ったのも、「日本人って何だろう」という疑問から、歴史、法律、生活などを見直してみようというのが動機でした。

ある日突然ではありませんが、気づいた時には、まるで突然起きたことのようにびっくりしたことがあって、先のウルトラセブンの話が既視感を伴って思い出されました。

日本人の中身がすり替えられてる。
当然、自分もその日本人の一人で、気づいたときはかなり落ち込みました。

朝起きるとパンを焼きコーヒーを飲んで仕事にでかける。
子供の頃は、朝食はご飯に味噌汁でした。
仕事に行く途中で朝食を食べようと思っても、喫茶店などはほとんどがなくなり、フランチャイズのカフェでパンとコーヒーです。のんびりお米のご飯を食べられる店はほとんどありません。

お父さんお母さんではなくて、パパママという。お昼ご飯と言わずにランチという。今では当たり前のようです。
私が外資系企業で働きはじめた頃でも、ランチなんて言ってなかったし、ランチっていうと落ち着きがない感じでしたから、この10年ちょっとくらいの間に状況は変わってきているように思います。

思い返すとこの変化が急になったのは、ほんの20年前あたりからじゃないでしょうか。
その頃に男女雇用機会均等法などができて、左翼イデオロギーなどと言われる男女平等思想がついに法律にまでなってしまったのかと驚いたのを思い出します。

男は強くて女や子供を守る、女は優しく男を立てる。能力や特性を活かして、協力して家庭や社会を作っていくという、非常に無駄のない考え方が、以前は確かにありました。
子供の頃は、「男なんだから泣くな」「弱いものをいじめるな」と強く言われたのに、今ではどっちが強いのか弱いのかがわからないこともあります。
子供の権利、女性の権利、権利権利権利。反対すると差別差別差別。

アニメの主人公たちが強い女の子で悪役は男。主人公がどこの国の人かわからない髪の色で悪役は黒髪。
親を呼び捨てにする幼児が主人公。
今はそういうものが溢れています。

別のウルトラセブンの話でも、宇宙人が赤い結晶体の入ったタバコで人間のお互いの信頼感を狂わせるというものがありますが、言葉もアニメも教育も政治も、人間を狂わせるものが多い現代は、ウルトラセブンで描かれているものと変わらないように思います。

外見は日本人のように見えます。
日本語も日常的に使っています。
でも、あなたの中身は日本人ですか?

0 件のコメント: